EDIT THE WORLD

カメラを持って東京と日本各地と世界を行くエディターのフォトログ

自ら越えてゆけ〜新成人だった私へ。

20数年前、自分に見えているほんの周囲数メートルが世界だと信じ込んで少し絶望していた私に、今、時をさかのぼったらなにが言えるだろうか、と思って書いてみます。 -- いま、希望に燃えているでしょうか、こんなものだと半ば諦めているでしょうか。 私たち…

「あとぜき」ってどんな意味? 方言とコミュニケーションの幸福な関係。

昨夜は、「熊本弁ネイティブの会」の忘年会でした。 熊本弁ネイティブの会とは、おもに首都圏在住の熊本出身者が集うFacebookグループ。 「なんで首都圏で会うと熊本ん出身どうしでん、標準語でしゃべっとだろか? こらつまらん。熊本んもんどうしだけん、お…

大人の女の「おばさん」論。

「おばさんになりたくないよね」というけれど、「おばさん」って、なんだろう。『大辞林』で引いてみると、 他人である年配の女性を親しんでいう語 とある。これだけだと穏やかなのだけれど、 さらに、 若々しさが感じられないという意で、皮肉や自嘲の気持…

北欧の人が幸せなのはなぜ? それは「人生を主体的に生きられる」から。

『限りなく完璧に近い人々〜なぜ北欧の暮らしは世界一幸せなのか?』という本を書いたジャーナリストのマイケル・ブースさんのトークショーに出かけてきました。 タイトルは、「世界一幸せ? 北欧社会のリアルを読み解く」。版元のKADOKAWA、マイケルさんが…

大人の色気はひとりの時間でつくられる。

ブランド・コンサルタントの守山菜穂子さんと2人で1つのテーマについて語るサウンドマガジン「Beautiful 40's」。11回目の今回は、「大人の色気」がテーマだった。 色気か…そもそも、色気ってなんだろう。 広辞苑の第四版で「色気」を引くと、1.色のぐあい。…

私が旅に出る理由〜君が大切だってこと。

19歳。フランス語と文学を学んでいた大学生だった私は、田舎の街からフランスに旅立った。それから何度もパスポートを更新して、いろんな旅をしてきた。旅という言葉にはカルチャーっぽくておしゃれなイメージが漂う。私もエディターとしてそういうイメージ…

大人の女のひとりの食事と幸福論。

「食事ってさ、結局、何を食べるかより誰と食べるか、が大切なんだよね。」「孤食って、ダメだよね。」 うん。そんなのわかってる。理屈をいわなくたって、ちゃんと体感してる。でも、その前に。そんなシチュエーションにならないことも、多いのよ。 ひとり…

大人の女のSNS論。

SNSは人を決して幸せにはしないという研究結果が数多く発表されている中、それでも上手にハッピーに使っている大人の女性たちには共通の特徴がある。 「距離感」だ。 たとえば、Facebookを例にとると、忙しくて余裕がなかったり、ちょっと気持ちがローな時に…

熊本への帰省#04 ご縁があったらまた会いましょう。

「ご縁があったらまた会いましょう」と、この帰省の最中、何度もいわれた。 阿蘇・大観望で会った、名古屋から来た家族。震災後なのに失礼かもしれないと思って今、熊本に来てみて、自分の目で現実を見て、優しく心温かい人々に出会ってよかった。ここでもあ…

熊本への帰省#03 阿蘇神社〜大きな生のいとなみの中に。

楼門と拝殿が倒壊するという甚大な被害を受けた阿蘇神社へ。 折しも、今年の稲の出来と豊作を祈るお祭り「御田祭」が終わったばかり。権禰宜・内村泰彰さんのインタビューをする「防災ガール」メンバーの傍らで話を聞かせてもらった。 もっとも印象に残った…

熊本への帰省#02 阿蘇へ〜復興の湯の幸せと、見知らぬ人との出会いと。

ややありて次のひぐらし鳴きにけり 美樹 阿蘇の曲がりくねった長い道をソロドライブで、今宵の宿に到着した。今日は、東京からやってきている仲間たちと阿蘇神社で合流することになっている。 途中で立ち寄った景勝地「大観峰」で、名古屋から家族旅行に来て…

熊本への帰省 #01 信じることが力なのだろう。

「いつもん道ば通ってみるね?」と母に聞かれた。 阿蘇くまもと空港から実家へ車で行くには、広告も、標識も、信号すらない整備された緑生い茂る美しい道を通るのがスタンダードだ。 しかし母は、昔から自分が通い慣れた、町の中を通る古い道を通るほうを好…

フォーカシング・イリュージョン〜そのとらわれから自由になろう。

もう少し理想の体型であれば、この恋がうまくいきさえすれば、結婚さえすればすべてがうまくいくのに…と、かつて思った経験はないだろうか。 もっと若い頃であれば「この学校に合格さえすれば」「この会社に就職できさえすれば」ということだったかもしれな…

美容「道」は大人の女性の娯楽である。

大学を卒業するまで美容にまったく関心がなかった私は、女性誌の編集者という仕事で美容ページの担当をすることになり驚きの連続だった。 世の中にはこんなに多くのブランドがあり、それぞれのポリシーがあり、英知を結集したテクノロジーがあり、さらに日々…

人には大きな悲しみから立ち上がり、成長する力がある。

平成28年熊本地震の最中にこの記事を書いています。 私は熊本市の出身です。両親や親戚、多くの友人が住む町や、何度も行ったことのある場所の刻々と変わる被害の状況、度重なる余震のことを報道で見て、メッセージで励ます以外何もできない自分にはがゆい思…

「スタイルのある大人の女」という思い込みと勘違い。

「スタイル」という、便利な言葉がある。 自分のスタイル、大人のスタイル。男のスタイル、なんて表現もする。40代の女性でいうと、「大人の女のスタイル」というところだろうか。 だいたい、「自分のスタイルのある人はカッコいい」という文脈で使うことが…

幸福の材料とは〜3月20日は国連「国際幸福デー」。

今日、3月20日が、国連の定めた「国際幸福デー」ということを知っている人はまだまだ少ないと思う。 それもそのはず、この日は2012年6月に採択され、2013年から実施されているまだ歴史の浅い記念日だからだ。国民総幸福量を国民総生産よりも重要とするブータ…

たたずまいのいい女〜大人のファッション論。

ファッションとは生き方だ、思想だ、なんてことを割と本気で思っていた時期もとうに過ぎて、自分がどんな服を着ていればいいのかと迷う時期も乗り越えて、ようやく最近、着るものに迷わず、無駄な買い物もしない日々がやってきた。 が、まわりの年下の友人達…

Hello, me! 〜自分を撮られるという経験。

写真のディレクションに関しては20年のキャリアがあるプロだけれど、記念写真やスマートフォンで撮られるスナップを除いて、自分がちゃんと準備して撮られるというシーンはほとんど、ない。 なのできちんとしたプロフィール写真をいうものを持ち合わせず、た…

サウンドマガジン始めます〜40代という素晴らしい世代を、女性たちへ。

昨日、リーディンググラスデビューした。つまりは老眼鏡のことなんだけれど、リーディンググラスというおしゃれな呼び名がついていることで、手に取ることにもだいぶ抵抗が少なかった。でも、これまでの人生で眼鏡の経験がないこともあって、なんだかやっぱ…

アトリエという秘密基地にて。

あの時、ブランチで牡蠣のパスタを食べて白ワインを飲んでいなかったら、私は今夜、ここに来ていなかっただろう。 2009年。その人と知り合ったのはTwitterだ。私のパスタとワインの写真は友人にリツイートされ、見知らぬ女性をつかまえた。「おいしそう! 私…

自分にタグ付けする-ブランド・コンサルタントの守山菜穂子さんとのラジオブログ。

「ブランディング」と聞くと、何をイメージするだろうか。 雑誌編集者という仕事でページ編集と同時に多くの企業やその広告、プロモーションに関わってきた。自身でも、会社やプライベートで新しいプロジェクトをいくつか立ち上げたりしつつ、ずっとブランデ…

世界はひとりひとりの集まりだ。

ミラノ、パリ、東京。私達のゆかりの場所を言うとこうなる。そもそもは、私がミラノに出張に行った際に、人の紹介で知り合った。そのままずうっとつきあいが続いている。彼女との間をつないでくれたその人とはもう、ずっと疎遠だというのに。 昨年からパリで…

Everyday life of Tokyo〜愛しきふつうの日々。

とある海外企業が展開をはじめたオウンドメディアから急な依頼を受けた。写真家として。写真家? いやいや、あくまでも私はエディターだ。たぶん、勘違いされたんだろう。それはまあ、いい。依頼は、東京での日々を写真で綴ってほしいというもの。 写真は最…

Interstate〜手放すということ。

昨日の音声ブログで「手放すということ」というテーマで話した。 note.mu 一時期はよく使っていたけれど、最近出番のないカメラを3台、手放すことにしたという話である。夏にも1台、友人に譲ったので、今年は計4台のカメラを手放すことになる。 「で、次は何…

世界を変える方法。

他人は決して変えられないから、自分を変えて世界を変えるしかない。 と、その人は言った。 そうだね、世界はままならぬことで満ちている。だから、時にとても苦しくてたまらなくなる。けれど、どんなことをしたって、決して人は変えられない。だからまたつ…

歌う青いドレスの女。

ロッカーも、手荷物一次預かり所もない駅。1台だけ停まっているタクシーに乗って、目的地に向かう。日差しが強い。すれ違う車もほとんどなく、海岸には人気がなく、資料館にはお客もいない。 かつて、物理的にも心理的にもかの地とこの地を分ける関所として…

俳句をタイトルにした超短編小説集『夏物語』を無料配布します。

「小説を書きませんか」と大手出版社から連絡があったのは今年の初め。「新しい文芸メディアを発刊します。ぜひ執筆陣に加わってください」私は本業は会社員だけれど、傍らで如月美樹という名で俳人としての活動を始め、もうそろそろ20年になる。作品は『新…

旅の人〜故郷と地方と東京と。

photo/Taisei Kanamoto 2014昨年からご縁あって富山、金沢などの"地方”と、プロジェクトという形で多くかかわった。特に富山へは、ライフワークの「100人プロジェクト」のために何度も通って多くの場所を訪れ、多くの人と会った。 「この地域のこういうもの…

物語を読むということ。

"本を読む"という行為は”小説や物語を読む”ことを指すのだとずいぶん長いこと思っていた。若いある日「読書が好き」という友人と話すことがあって、最近読んだ本は? と聞いたらビジネス書や実用書で、あ、それも"読書”なんだ、と思った過去がある。経験不足…