EDIT THE WORLD

カメラを持って東京と日本各地と世界を行くエディターのフォトログ

大西洋移動雑記〜ピースボート乗船記

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2019年4月20日から8月1日まで、横浜港を出港し世界一周して戻ってくる「第101回ピースボート」に乗船しています。その日々の記録を残していきます。

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2019年6月20日(水)〜6月26日 大西洋

1週間にわたる長い移動日は、おもに読書をして過ごす。図書コーナーから、名前は知っているが読んだことがない作家や、名前も知らなかった作家の本を手当たり次第に引き出して乱読する。エンタメ小説の類が多いのは長い船旅ならではか。

なかでも知的好奇心を刺激されておもしろかったのがダン・ブラウンの『ロスト・シンボル』『オリジン』。『ロスト・シンボル』はワシントンD.C.を舞台にフリーメイソンの謎に迫る形でこの都市に古代からの宗教のシンボルがちりばめられているというストーリー。『オリジン』はバルセロナを舞台に「私たちはどこから来て、どこへ行くのか」という永遠の問いに対して現代の天才未来学者が答えを出したが暗殺されて…というストーリー。どちらもラングドンというハーバード大の教授が事件に巻き込まれる形で主人公となっている。

宗教、哲学、人間存在といったことに思いを馳せることのできる秀逸な「ページ・ターナー」であった。ワシントンD.C.に行きたくなった。

ほか、なぜかここの図書コーナーには警察をテーマにした小説が多く、手当たり次第に読む。警察学校を舞台にしたもの、刑事物など。警察をテーマにした作品が多いのはつまり「事件」あるところに人間ドラマがあるからならでは。

しかし、エンタメ小説ばかり読んでいるとだんだん頭が鈍っていきそうな不安も感じるが、この3か月はとことん心身を休めて、日常から離れることを目的としているので仕方ない。早く帰って大学院の講義やゼミに参加したいという欲望が空回りしている。

21日はNASAの宇宙学研究者だったパク・ジソン女史の「私が出会った宇宙」という講座を聞きに行く。おもに自己紹介だったが、火星や月の隕石の年代測定に関する研究を行っているそうだ。こういう研究の難しいところは、知的好奇心の端っこは刺激されるがこちらの創造力がそれ以上は刺激されないところか。

同じく21日には乗船している英語やスペイン語の女性の講師陣4名による「フェミニズムについて話そう!」という講座に参加。4つのトークと、参加者によるディスカッションでおこなわれたのだが、ディスカッション時に私の大学院での研究(中年期女性のアイデンティティの再構築)について少し話すと、講座後に「もっと聞きたい」とリクエストをいただく。そこで、私を含めた4名で場所をデッキに変え、研究内容を説明させていただくという機会に恵まれた。興味をもっていただき、研究してきた甲斐があったというもの。

23日は美容室へ髪を染めに行く。船内で美容室に行くのは2度目である。人に髪を洗ってもらうとやはり気持ちがいいものだ。