EDIT THE WORLD

カメラを持って東京と日本各地と世界を行くエディターのフォトログ

ポルトガル、アゾレス諸島、ポンタ・デルガーダ〜ピースボート乗船記

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José do Canto Garden

2019年4月20日から8月1日まで、横浜港を出港し世界一周して戻ってくる「第101回ピースボート」に乗船しています。その日々の記録を残していきます。

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2019年5月31日(金)、日の出06:18、日の入20:57 37°44′N 025°40′W 22℃ ポルトガル、ポンタ・デルガーダ

11:00、ポルトガル本土から西へ1800km。ポルトガル領アゾレス諸島の首府、サン・ミゲル島のポンタ・デルガーダに着岸。地図で確認するとまさに「大西洋の孤島」といった表現が当てはまる。アゾレス諸島は、欧米を結ぶ海空路の中継地である火山群島である。亜熱帯に属する。

島の見どころである豊かな自然のある地区に出かけるツアーは残念ながら取っていない。ひとりで出かけるにも足がないので(タクシーツアーはたくさんあったが)、今回はポンタ・デルガーダの街中散策を楽しむことにする。

唯一のランドマークでもあるポルタス・デ・シダーデ(街の門)から入る。ポンタ・デルガーダは昨日まで大きなキリスト教関連の祭りがあって、賑わっていたそうだ。今日は教会や商店の周囲で片付けをする人の姿が目立つ。ランチをしようとあらかじめマークしておいたベジタリアンレストランに行くと、今日から5日間、休暇を取るとの張り紙があった。残念。

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ポルタス・デ・シダーデ

近くの通りの適当なレストランに入る。以前、ポルトガルを旅したときはスペインのタパス的な鰯の料理などを堪能したものだったが、ここにはそういった料理はなさそうだ。パイナップル(この島の名産品)やチョリソーなどが乗った「リージョナルボード」という名前のつまみと、白ワインを1杯。英語が話せる店員は1人しかいない。

この先の予定があるわけでもない。ゆったりとした時間を楽しみながら食事をしていたが、勘定を、と伝えて伝票を持ってくるまでに40分を要したのにはちょっと参った。要するに、のんびりした街なのだ。16.5ユーロ。

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リージョナルボード

今日はツアーを取っている人が多いのか、小さな街中でもあまりピースボートの乗客と会わない。寄港地続きの日々、ゆっくりとひとりで心身を休めたいという気持ちもあり、José do Canto Gardenへ。パンフレットも処分してしまいネットも繋がらないのでここの来歴は後日、書き加えるが、とても静かないい公園だった。

美しく整えられた庭園、パレスと呼ばれる鮮やかなオレンジ色の建物。入園に2ユーロかかることもあってか、人の姿はほとんど見られない。ところどころにベンチも置かれている。木陰に座り、鳥の鳴き声を聞くともなく聞いていた。静かだ。

街をぶらぶらしながらいくつかの教会を巡ってみたが、どこも昨日までの祭りの名残をとどめてしんとしていた。

ポルタス・デ・シダーデまで戻り、サン・セバスチャン教会前の広場で地ビールを頼んでみる。実は船に乗ってから、お酒(特にビール)をおいしく感じなくなってしまった。環境だろうか、体質の変化だろうか。午後から曇り空になってきた空の影響もあってか、ここでもビールをあまりおいしく感じなかった。

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ビールを飲む

教会の前では地元の若者たちがアコーディオンとフルートで楽しげな曲を演奏し、ある者は踊っている。しっかりとチップ箱が置かれている。今日は金曜日のはずだが何をしているのだろうとちらりと思う。あるいはお祭りの翌日で休みなのかもしれない。

ファーマーズマーケットという公共の看板を見つけてあったので、行ってみることにした。野菜、フルーツ、花。どこの街でもマーケットに行くのは楽しい。いつもより客が少ないのか、店番をしている人々は少し退屈そうにしている。

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ファーマーズマーケット

16:30、いったん、船に帰った。寄港地では、レンタルしているグローバルWi-Fiが通じるのでまとめてネットでの作業をする時間が必要だ。ふだん、常時オンラインでの生活をいかに当たり前に感じて生活しているのか、船に乗ってから思い知らされている。不便を楽しむなんてことは私にはできそうにない。ネットからの隔絶は、かなりのストレスを私にもたらしている(その分、100分2100円のカード代がかさんでいる)。

18:30、今日は帰船時刻が21:00と遅いので、もう一度街に出て夕食を取ることにする。さっき目をつけておいた店だ。Calçada do Cais。岸辺の散歩道、というような意味だ。この地域にしては明るい店内。メニューはモダンだ。

今日のスープ(グリーンピースのスープだった)とマッシュルームのリゾットを選んだ。もちろんポルトガル産の白ワインも。グラスにたっぷりと注いでくれる。すべて美味だった。15.5ユーロ。

以前、ポルトガル本土に行ったことがあると書いた。その時は、歴史をなぞる場所に出かけてこの国の来し方と日本との関係性などについて考えたものだったが、この島の観光ではそういったことを考えるようにはできていない。島は島として楽しめたが、また機会を見つけてポルトガル本土へも行ってみようと思う。

雨が降り出した。支払いを済ませてパーカのフードをかぶり、船へと急ぐ。日没は20:57。今日も夕暮れに沈む街を見ることはできそうにない。