EDIT THE WORLD

カメラを持って東京と日本各地と世界を行くエディターのフォトログ

移動日雑記〜ピースボート乗船記

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ようやく晴れてきた地中海

2019年4月20日から8月1日まで、横浜港を出港し世界一周して戻ってくる「第101回ピースボート」に乗船しています。その日々の記録を残していきます。

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2019年5月26日(日)、日の出06:30、日の入21:10 36°54′N 001°07′E 20℃ 地中海

移動中日。朝からだんだん天気もよくなり、波も収まってきた。

ピースボートには図書棚があるが、蔵書数は当然少なく、本が揃っているとはお世辞にも言い難い。しかも部屋に本を持って帰ることはできない。退屈しているのもあって(以前にも書いたように、私はカルチャースクールにも自主企画にもほとんど参加していないため暇なのである)、今日は丹念にのぞいてみた。

ピースボートらしく原爆関連の書籍の多い中、森瑶子と山田詠美を引っ張りだし、読んでみる。森瑶子『女ざかり』(昭和61年発行)、山田詠美『フリーク・ショウ』(平成5年発行)。時代を感じる。ただ、森の書く「女の焦燥」のようなものは、私が大学院で研究テーマにしていた「中年期女性のアイデンティティの再確立」と重なるものがあり、何十年も変わらないテーマなのだなあと改めて思うことにもなった。

昼食メニューの味噌ラーメンがやけにおいしく感じて、天下一品のラーメンが恋しくなる。

午後は水先案内人として乗っていらっしゃるジャーナリストのヤスナ・バスティッチさんの「私に起こった戦争」という話を聞きにいく。現在はジュネーブに住んでジャーナリストとして活動している彼女だが、もともとはサラエボの出身。紛争によって家族、近所の人々の話し合いにより選ばれ、国外に逃げ出して難民となった過去を持つ。経験者の体験談は重く、そして訴えてくる。

夕方は第2回目の「航路と航海の雑学」。エーゲ海、ジブラルタル海峡、大西洋区間についての雑学を伺う。おもしろかったのが航法の話。現在、主流となっている「電波航法」であるが、GPS以前に「オメガシステム」というものがあったそうだ。これは世界8か所に電波の発信基地を置いており、日本の対馬にもあったそうだ。現在はハワイのみに残るという(ネットで調べ物ができないので聞いた話だけで書いている)。

夜は4Fのリージェンシーへ。今日は船旅としては珍しくモッツァレラのカプレーゼが出るというのでそれを目当てに行った。リージェンシーの夕食メニューにはいつも料理長の200文字くらいのコラムが書いてあり、それを読むのを密かな楽しみにしている。本日のコラムによると、やはりモッツァレラを船旅で出すのはとても困難な中、今回はタイミング良く出すことができたとある。ありがたい。

今夜は日の入りが21:10と遅い。もうスペインが見えてきたのだろうか、陸地の影の向こうに夕陽が落ちていった。