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カメラを持って東京と日本各地と世界を行くエディターのフォトログ

ピレウスからアテネへ〜ピースボート乗船記

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アクロポリスにいた猫

2019年4月20日から8月1日まで、横浜港を出港し世界一周して戻ってくる「第101回ピースボート」に乗船しています。その日々の記録を残していきます。

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2019年5月20日(月)、日の出06:11、日の入20:32 ピレウス

07:00、目が覚めたときにはギリシャ・ピレウス港に着岸していた。ギリシャ最大の港で、年間2000万人が利用するヨーロッパ最大かつ世界第2位の旅客港である。エーゲ海クルーズの拠点としても知られる。

昨日のギリシャワインが残っており、頭が痛い。船に乗ってからすっかり酒が後を引くようになったが、これが本来の私の自然な体調なのかもしれないと思う。

今回も個人行動。船の着いた「ターミナルC」からシャトルバスに乗り「ターミナルA」へ。その後、約30分かけて地下鉄ピレウス駅まで歩く。24時間有効のチケットを買う。4.5ユーロ(90分有効のチケットは1.4ユーロ)。アクロポリス駅で下車、一路世界遺産「アテナイのアクロポリス」へ。入場料は20ユーロ。

「アクロポリス」とは「高いところ、城市」を意味し、防壁で固められた自然の丘に神殿や砦が築かれた。つまり、スパルタやコリントスなど各地にアクロポリスがあるわけだが、もっとも有名なのがここ、アテネの「アテナイのアクロポリス」というわけである。

海抜150m、3ヘクタール。その威容はアテネ市内のどこからでも望むことができる。

アクロポリスを成す遺跡群を見ながら丘をゆっくりと登っていき、プロピュライア(神殿の入口の門)まで到達すると、そこには人!人!人!。ピレウス港にも多くの客船が入港していたが、何しろ世界中から観光客が訪れる世界遺産。ツアー客含め、ごった返す人々でプロピュライアはほとんど見えないくらいだった。

人の波が落ち着くまで待ち、門を通り抜けると、そこにパルテノン神殿がそびえていた。美しい。いつまでも眺めていたくて、かなりゆったりと時間を過ごした。こうやって好きに時間が使えるのが個人行動のいいところだとしみじみ思う。

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パルテノン神殿。あいにく曇り空だった。

パルテノン神殿を眺めながらのんびりしていたら、ようやく身体がアテネになじんできた。これまでの経験から、私は違う国に行ったらそこの空気になじむまで2〜3時間かかる。気のせいかもしれないけれど、なじんだら俄然、行動がしやすくなるのだ。カンも冴えてくる。

神殿を降りたら地下鉄でシンタグマへ。そろそろおなかも減ってきたのでお昼を食べたいと思い、Google Mapで「lunch」と検索してみる。すると、目の前にモダン・グリークを謳うカフェレストランがあるという情報があった。

Google Mapを使うようになってから、本当に旅が楽に、そして豊かになったと心から思う。地図は飛躍的に行動への自由を与えてくれたし、レコメンド機能はガイドブックを凌駕した。

入ったERGON HOUSEという店は、素晴らしかった。フレッシュミートや魚、チーズからオリーブオイル、ワイン、乾物までギリシャの「良いもの」を集めたセレクトフードストアに併設されたカフェ&レストラン。フェタチーズとチェリートマトとポピーシードのスパゲッティとホームメイドのパン、そしてグリークコーヒーを選んだ。

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ERGON HOUSEのカフェ部分

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ERGON HOUSEでのランチ

居心地がよくてすっかり長居をしてしまい、ストアの方も丹念に眺めて、悩みつつ吟味しつつオリジナルのオリーブオイルチョコレートを購入。

シンタグマ広場の方に戻り、国会議事堂で衛兵の交代式を眺めた。国会議事堂の正面壁画には、過去の戦争で命を落とした兵士たちのために建てられた「無名戦士の碑」があり、衛兵は1時間ごとに交替しながらこれを守っている。

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国家議事堂前での衛兵の交代式

14時からはMessengerで日本と繋いで慶應SDMの所属ラボの新入生歓迎会に「顔」を出す。皆の顔を見て急に東京が恋しくなる。

広場の近くに、マスティハの商品を扱った店があることを思い出したので寄ってみた。古代より医薬品として利用されてきたギリシャ・ヒオス島でしか採れない「マスティハ」の樹液を使ったさまざまな商品が並ぶ。歯磨き粉とキャンディを買ってみた。

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ERGON HOUSEのチョコレートとマスティハの歯磨き粉

店でたまたま会ったピースボート乗客の日本人のおじさまに、「40番」のバスに乗るとピレウスの港のすぐ目の前まで帰れるよと教えてもらい、バスに乗る。降りる場所がわからないのでGoogle Mapで今どこを走っているかを確かめつつ、このあたりかなと降りてみたら果たしてターミナルCの目の前だった。

ほら、やっぱり冴えている。