EDIT THE WORLD

カメラを持って東京と日本各地と世界を行くエディターのフォトログ

コモエスタス、セニョリータ〜ピースボート乗船記

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スペイン語のオープンクラス

2019年4月20日から8月1日まで、横浜港を出港し世界一周して戻ってくる「第101回ピースボート」に乗船しています。その日々の記録を残していきます。

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2019年5月1日(水)、日の出07:00、日の入19:22 マラッカ海峡

いつものように朝はパノラマで食べて、午前中は本を読んで過ごす。昼は、今日からスペイン語のオープンクラスに出ることにした。

大学院に入る前(つまり今から2年前)以前の2年間、ラテンとジャズのボーカルのレッスンに通っていた。ラテンソングが好きで、60歳を過ぎたらラテン歌手になろうと思っているからだ。割と本気である。おばさんとラテンは似合う。

「キサス・キサス・キサス」や「キエンセラ」「コモ・フエ」といった歌をスペイン語で歌いつつ、先生に意味の概要を教えてもらってはいたものの、自分では歌詞の細かい意味を感じることができない。それに一抹の不誠実さを感じていた。

かといって、日常生活に加えてスペイン語のレッスンを取る気力もない。というわけで、船上にいる間、糸口だけでもつかんでおきたいと思ったわけだ。

今日は基本的な挨拶である「どこから来ましたか」「ご機嫌いかがですか」といったフレーズを練習する。とたんに頭の中に「コモエスタ、セニョール♪」の歌が鳴り響いた私はセニョリータ。

ところで今日から日本の元号は「令和」になったらしい。らしい、と書いてしまうのはそれがあまりにも遠い出来事のように思えるからだ。この船の上には、日本人が圧倒的多数ではあるものの多くの国籍の人が乗っているので「令和」をお題目にしたイベントなどは推奨されていない。それもあるのかもしれない。

そんな中で「令和に向けて考えよう 若者集まれ!!」という自主企画にお声がけいただいた。ピースボートはおもしろい船で、さまざまな自主企画を立ち上げて催すことができる。そのひとつとして、年配の男性が「新しい時代に向けて若者たちがどうやって生きていくかというきっかけになれば」と企画したのである。

この催し、いかんせん、中身の進行をあまり考えていなかったようだ。そこで、船の中で1度しか会ったことのない、会の世話人の女性から電話がかかってきた。

「急で申し訳ないんだけど、司会・進行をしてくれないかしら?」

そういうわけで、概要も、どんな人が集まるかもわからない会のファシリテーションは始まった。渾身の力と知恵を振り絞って進行をした。

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若者もおばさんもおじさんも、考えるのだ

結果、年配の方からは「若い人の考えていることがわかって良かった」、若い人からは「ご年配の方から勇気づけられる言葉をもらって良かった」という感想をもらった。終わったら全身の力がへにゃへにゃと抜けて、奇妙な満足感が残った。

うれしいことに、夜は「洋上居酒屋 波へい」でこの催しの打ち上げが行われて、若者も含め多くの人が参加した。私が朝食を好んで食べている9階後方のパノラマが17時以降「波へい」という居酒屋になるのだ。生ビール中ジョッキ350円と、なかなか良心的な価格なので毎日にぎわっている。

年配の方と若者が一緒にジョッキを重ねている姿はいいもんだ。私もこの夜はいい気分になって、生ビール中ジョッキを5杯も飲んでしまった。