EDIT THE WORLD

カメラを持って東京と日本各地と世界を行くエディターのフォトログ

ロングヘアのよろこびと憂鬱と。

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幼い頃の写真を見るとほとんどがロングヘアだ。

自分のひどい天然パーマを気にしていていた短髪の母は、娘のさらさらの髪をのばすことを気に入っていたらしい。

案の定、思春期に反発心が起こり、中学生になった頃、私はバッサリと髪を切ってしまった。それ以降、ずっとショートヘアを続けてきた。服装もほとんどパンツスタイルだった。

 

その髪をまたのばし始めたのは社会人になってからしばらく経った頃。服装もフェミニンに変え、パンツスタイルでは決して人前に出なくなった。見た目から自分を変えたかったのだろうと思うけれど、理由はよく覚えていない。

 

果たして、さらさらだったはずの私の髪は太くゴワゴワになって、うねるようになっていた。こんなのじゃなかったはずなのに、と、もくろみは大きく外れてしまった。

それからは苦難の連続だった。あらゆるシャンプーを試し、ヘアサロンでトリートメントをし、時にはストレートパーマをかけ、カットを工夫してもらった。それでも強くて太い私の髪はいうことを聞いてくれない。

ここで告白するのだけれど、一時期ウィッグをかぶっていたこともある。いくつかのヘアスタイルの安い演劇用ウィッグを揃え、気分によって使い分けていた。地髪をまとめてネットをかぶり、何か所かをピンで留めてウィッグをかぶるだけ。慣れるとものの数分でできてしまう。

意外とこれは気づかれなかったし、地髪を気にしないでいいのでものすごく楽だった。けれど、そもそも自分の髪をちゃんとケアしなくてどうする、という罪悪感でいつしかやめてしまった。

女性の外見的な衰えをどこで感じるか、というと、肌などではなく髪、というデータを見たことがある。その取材の中で地肌をケアする必要性を強く訴えるかたに出会った。いやいやそういってもなあ、と思いながら、教わった方法で毎日「頭」をケアしていると、なんだか髪質が変わってきた。

これ、地肌ケアすると髪質も良くなるよ、という単純な話じゃなくて、実は自分をいたわる、ということなんじゃないかと今では思っている。「嫌いな髪、なんとかなれ!」じゃなくて「すこやかな髪になってきてね」という気持ちが伝わった、というのだろうか。

心もそうだけど、自分を自分で愛し、認め、受けいれることって必要だ。

雨の時期には相変わらずうねって広がる、量の多い髪だけれど、今ではこの髪が好き、といえるようになったことは、私にとって実はとても大きなできごとなのである。

そんな話も含め、ヘアケアについてブランド・コンサルタントの守山菜穂子さんと語り合ったサウンドマガジンも、ぜひお聴きください。

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