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カメラを持って東京と日本各地と世界を行くエディターのフォトログ

世界一周をこの船で!ピースボートの船上見学会に行ってきた。

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横浜大さん橋に、ピースボート(オーシャンドリーム号)の見学会に行ってきました。

事前予約すれば誰でも見学はできるのですが、私の場合2019年4月20日から8月1日まで、104日間にわたって世界一周をする旅がすでに予約してあります。

「五大陸をゆくグランドクルーズ」という名がついており、寄港地はこんな予定(しかしすでにスペインのマラガがモトリルに変更になっています)。

f:id:honey0202:20180826141818g:plain出典:第101回クルーズ - ピースボートステーション

過去のクルーズに出た人のブログや書籍を探しまくって読んだ情報によると、出航してからも寄港地が変更になったり、予定通り港を出航できなかったりすることはままあるようです。

 オーシャンドリーム号とは

オーシャンドリーム号は、1981年にデンマークでつくられた外航客船。もうロートルと言ってもいいお年頃です。総トン数は35,265トン、全長は205.0メートル、全幅は26.5メートル、定員は1422名。クルーズ船としてはそう大きなほうではありませんが、それでも乗ってみたら中はとても広く感じました。

f:id:honey0202:20180826143132j:plain大さん橋 の上からオーシャンドリーム号を望む。でっかい。洋上のビルという感じ。

f:id:honey0202:20180826143309j:plain9Fデッキの眺め。クルーズ中はデッキをジョギングする人多数とか。

f:id:honey0202:20180826143606j:plainプールやジャグジーもある。水着を忘れないようにしなくちゃ。

ピースボートといえば「99万円で世界一周!」などと書かれたポスターがよく居酒屋に貼ってありますが、それは2段ベッドの4人部屋の1人料金(ちなみに私の乗る101回クルーズでは128万円〜)。やはり部屋の広さや窓のあるなしのグレードによって料金は変わってきます。

さすがに4人部屋は窮屈に感じるかなあと思い、私はその中で、セミシングル/スタンダードⅡという、2人部屋をカーテンで区切るタイプの窓付きの部屋を選びました。料金は248万円。1人旅なので、どなたが同室になるかは出航時までわかりません。

f:id:honey0202:20180826144316j:plainセミシングル/スタンダードⅡの部屋。思ったより広くて安心した。

f:id:honey0202:20180826150342j:plain居住エリアの長ーい廊下。ここを走ったら怒られるんだろうな。

f:id:honey0202:20180826150431j:plain11Fデッキのジャグジー。船の上のジャグジーって贅沢だなあ。

f:id:honey0202:20180826150523j:plain7Fの展望大浴場。願わくば温泉を…と思ったけど無理か。でも私の部屋にはシャワーしかないのでお風呂はありがたい。海を見ながらの露天風呂、楽しみ。

ピースボートに乗りたいと思った理由

ご存じの方も多いですけれど、私は昨年、22年間勤務した会社を辞めて、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科に通っています。現在修士2年。つい先日までは、来年3月に修了したら何かおもしろい仕事でも始めるかな、と思っておりましたが、急にピースボートに申し込んだのには理由があります。

大学院の今年の前期、昨年受けた「国際政治経済システム論」があまりにも興味深く実り多い講義だったので、今年は聴講をさせてもらっておりました。その課題で福澤諭吉の『福翁自伝』を読むというものがありました。

この『福翁自伝』がめっぽうおもしろく、肝っ玉の大きな福澤諭吉のさまざまな豪快エピソードが読めるのですが、なかに彼が初めてアメリカに渡るシーンが出てきます。時は安政6年。徳川政府からアメリカに日米修好通商条約の批准交換のため幕府が米軍艦に使節団を乗せて向かうという時、この使節団を護衛するという名目で、数年前にオランダから買い入れた咸臨丸(かんりんまる)という船が福澤諭吉一行96名を乗せ、サンフランシスコまで出かけたのです。

これは、ほとんどの乗組士官が日本人という、日本開闢以来初めての大事業だったらしい。万延元年の正月に咸臨丸は品川沖を出て浦賀に行き、37日かかってサンフランシスコに着いたというのです。

f:id:honey0202:20180826152427j:plainピースボートは国連の特別協議資格を持つNGOとしてSDG sの達成を目指すさまざまなプロジェクトに取り組んでいる。

このエピソードを読んだときに何かピカーーッと頭にひらめいて、私はこれまで様々な旅に出てきたけれども、船で大陸を横断するという経験はしたことがない。ぜひとも経験せねば! そして少しでもその時の福澤先生(塾生は福澤諭吉のことをこう呼ぶ)の気持ちを追体験してみなければ! という気持ちになったんですよね。

船旅をすれば福澤先生の追体験ができるとはとうてい思えないけれど、その時の私はそう思っちゃったんです。

「思ったら即、実行」が主義の私はそれからすぐに「学生時代から居酒屋の壁でよく見たピースボートってやつはどうかな」と情報収集を始め、公式の資料請求をしたほか、ネットで読めるほとんどの記事やブログは読み尽くしたというくらい情報を集めました。

で、実際ピースボートってどうなのよ

検索バーにピースボートと打ち込んでスペースキーを叩くと「ピースボート 正体」「ピースボート 政治」「ピースボート 宗教」なんてのが出てくるので、ピースボートってなんだかアヤシイ、というイメージの方もおられるでしょう。実際私もそうでした。

でも調べるにつれ、「国際交流」と「平和教育」が軸の船旅なんだということがわかったのでした。そして、最近はワカモノが全体の3割程度、他はある程度の年配者がリーズナブルな世界一周の船旅として利用しており、そういう意識もやや薄れてきているということを聞き、逆に「それでいいのか」とも思ったのでした。だってピースじゃん。ピースなボートなんだぜ。なら、ピースなことをしようよ、とも思ってしまうわけです。聞けば、クルーズ中に船内でおこなわれるさまざまなイベントでピースな事柄が行われるので興味に応じて参加するといいだろうな、と思うに至りました。

そして、最近送られてきた、各寄港地からのオプショナルツアーのパンフレットに、風光明媚な場所を巡る観光ツアーに混じって「カンボジア地雷問題検証ツアー」「アウシュヴィッツ強制収容所ツアー」「平和なコロンビアを求めて〜国内避難民のたたかい」「ラバウル戦跡めぐり」といったものが並んでいると、やはりピースボートはピースボートなんだなあという思いがいたします。

f:id:honey0202:20180826155939j:plain各界の著名人がトークやレクチャーをしてくれるピースボート名物の「水先案内人講座」体験も。この日は世界遺産マイスターの片岡英夫さんによる「世界遺産の魅力大公開!!」。

実は今日までピースボートに乗ることを少し迷ったりもしていたのでした。会社も辞めて大学院に行きながら定職に就いていないというこの状況でさらに散財していいものか。大学院を無事に修了できたらすぐにちゃんと働き始めた方がいいのではないか。いっぽうではそんなことを考えていたのでした。

しかし、今日、オーシャンドリーム号に乗ってみて「私は来年4月からこの船に乗るんだ」という気持ちが固まりました。これまでさまざまなところに旅してきたけれど、船で104日間も旅に出るなんてことはタイミングが合わないとできそうにもない。それならこのタイミングだろう、と強く感じたからです。理屈では説明できないけれど。

でもその前に無事に修士論文を書いて審査に通って修了しなければ(涙)。

f:id:honey0202:20180826160208j:plain11Fのデッキから前方を望む

これからも #ピースボート のタグで、関連情報を書いていこうと思いますのでよろしければまたご覧になってみてください!

古市憲寿さんの、東京大学大学院総合文化研究科に提出・受理された修士論文『「承認の共同体」の可能性と限界:ピースボートに乗船する若者を事例として』を元にした『希望難民ご一行様〜ピースボートと「承認の共同体」幻想』もおもしろかったです。