EDIT THE WORLD

カメラを持って東京と日本各地と世界を行くエディターのフォトログ

幸せになるために〜私が会社を辞めた理由。

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7月末日付けで、22年間務めた会社を辞しました。

実はこの春から大学院に通っています。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)です。

最初の春学期、これでもかというほどの勉強量、ワークの量の洗礼を受け、「アスリート養成校」といわれる所以ががわかりました。

膨大な勉強量について行くために、まず、おつきあいをやめました。一切の食事会やパーティーなどの誘いに出かけなかったのです。

次に、大きな趣味のひとつであるワインを含め、一切の飲酒もやめました。お酒にまつわる文化も、味も、酔っていく過程も素晴らしいものだけれど、睡眠時間を削って削って勉強することが必要な環境では、酔っている時間は、残念ながらありませんでした。

極端だなあ、と思われるでしょうか。でも、人生に2年くらい、すべてを脇に置いて一心不乱に勉強してもいいかな、と思ったのです。

あ、そうそう、このブログの更新も止めていました。

それくらい、じゅうぶん大人になって、社会を経験してからの大学院は私にとって心踊る刺激的な場所でした。

慶應SDMとはどんな大学院か。何を勉強しているのか。そう聞かれても、うまく説明することはなかなか難しい。大学院のパンフレットの文言を借りると「システムエンジニアリングとデザイン思考の融合」とあります。

つまり、文理完全融合の学問分野です。世界でもまだこういった分野の学校は少ないらしく、MITのシステムデザイン・マネジメント研究科に倣っていると聞いています。

スタンフォードのd.school、東大のi.schoolなどが近いようだけれど、我がSDMはかなり理系要素が強いと感じます。

フランス文学を学び、女性ファッション/ライフスタイル誌の編集をしていた私には、この理系の勉強が最初はかなりつらかった。でも、だんだん慣れてくると、おもしろくなってきました。

今では、なぜ若い頃に理系の道を選ばなかったのだろう、とすら思っています。いや本気で。

本題に戻りましょう。

会社を辞めた話です。

私は慶應SDMでヒューマンラボに所属しています。人間および社会にかかわる研究をおこなう研究室です。

大学院に通いながら、私の関心領域である「well-being」(幸福)の研究を進めるにつれ、「結局、自分が幸福でないと誰も幸せにできない」というところにぐるっと戻ってきたのでした。

私の夢は「世の中のすべての女性を幸せにしたい!」というものです。雑誌業界に入ったときも同じように思って、ずっと心から楽しんで仕事に打ち込んできました。けれどある日、「果たして自分は今、幸せか?」と己に問うたところ、会社でだいぶ無理をしていることに気がついてしまったのです。

もう、ここでの私の役割は終えたのだろう、という気持ちが日に日に強くなり、自分の幸せのために退職を決意するに至ったというわけです。

自分の幸せのために。

一番大切なことを忘れていたのでした。

行き先を決めずに辞めることで、今後の生活に不安はないか? 仕事は、収入はどうする? などなどと、 自分の中の幾人もの小さな自分が問いかけてきますが「ま、なんとかなるでしょ」が勝り、今に至ります。

私の師事する、ヒューマンラボ主宰の前野隆司教授らの研究によると、幸せという状態を分析したところ次の4つの因子が見つかりました。

1.やってみよう!因子(自己実現と成長の因子)
2.ありがとう! 因子(つながりと感謝の因子)
3.なんとかなる! 因子(前向きと楽観の因子)
4.あなたらしく!因子(独立とマイペースの因子)


今の私は、「今までありがとう! でもこの業界を離れて好きなことをやってみよう! 何も決めてないけど、きっとなんとかなる! 私らしくいこう!」という状態で、つまり幸せなんですよね。

人生、なんとかならなかったことはないしな。

故郷の熊本で大学を卒業し、3年間もOLをやった後、東京に出てきたときに、吉祥寺の古い6畳のアパートでホームタウンシックに涙を流しながら「どうして私は親しい者も慣れた環境も何もかも投げ捨ててここにいるのだろう」と思っていたものでした。

希望していた出版社の職はなかなか見つからず、アルバイトを転々とする貧乏生活を送っていたときから、思えば遠くへ来たものだなあ…。

さて、毎日会社に行かなくなってどうするか。まずは研究に専念しつつ、お声がけいただいたらお仕事もさせていただき、会社員の間は制限のあった表現活動を好きなだけやり、まずは「自分を幸せにするため」に時間をたっぷり使おうと思っています。

故郷を遠く離れて、今からまた私もがまだすばい(がんばるよ=熊本弁)!

そういうわけで、少しつきあいは悪くなっちゃうけれど、いずれ私はまたパワーアップして戻ってきますので、友人のみなさま、許してね。

そして私を知っているすべてのみなさま、今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします!


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