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EDIT THE WORLD

カメラを持って東京と日本各地と世界を行くエディターのフォトログ

京都8句〜スナップ写真のように俳句をつくる「吟行」のやりかた。

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【京都8句】

葛切にをんないよいよ姦しく

金比羅を猫の横切る夏真昼

九条にも涼しき風の吹くところ

鱧引きてをりし主人の白き指

夏の夜のグラスの中の金の泡

短夜のまなうらにある山の色

朝食に加はつてくる蝉時雨

縁(えにし)にも濃き薄きありかき氷

 

今回の京都旅では、Facebookへの投稿のたびに即興で一句つくるということをためしてみた。

 

俳句の世界では、こうやって俳句をつくりながら旅することを「吟行」という。 スナップ写真のように、その後いつまでたってもその句をつくったときの情景が思い出せるところがとても好きなので、できるだけつくるようにしている。

吟行のやりかたは簡単。

「その場で俳句をつくる」、ということ。その場で見たもの、感じたことをじっくりと自分の中で味わったのち、季語を使って17音に収めればいい。

 

やってみれば、なかなか句材が見つからないことに気がつくと思う。その場合は「観察」が足りないということ。そこにあるもの。吹いてきた風。匂い。感情。思いがけぬこと。それらを五感をすべてつかって感じ尽くすことが大切。メモを取ってもいい。

感じ尽くしたのちに、ふわりとあふれ出てくる言葉がある。それをつかまえる。そして17音に仕立てていく。

 

ここで、できるだけ避けたほうがいいのは「地名はできるだけ入れない」こと。理由は、野暮になりがちだから。「その場で詠む」ことのほうが大切なのである。

 

俳人はとかく「野暮」を嫌うもので、自句の解説はしたくないものだけれど(笑)、今回の8句をどこでつくったかについては、メモを残しておこうと思う。 大サービスです。

 

葛切にをんないよいよ姦しく(鍵善良房

金比羅を猫の横切る夏真昼(安井金比羅宮

九条にも涼しき風の吹くところ(ホテル アンテルーム 京都

鱧引きてをりし主人の白き指(祇園ろはん)

夏の夜のグラスの中の金の泡(Cave de K

短夜のまなうらにある山の色(ホテル アンテルーム 京都

朝食に加はつてくる蝉時雨(ホテル アンテルーム 京都

縁(えにし)にも濃き薄きありかき氷(中村軒

 

句歴20年、なかなか周囲に興味をもってもらえなかったけれど、最近、だんだん増えてきたような気がする。季語や俳句について、もっと伝える機会をつくっていこうと思う。

 

ご興味あるかたはぜひご連絡ください。

 

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