EDIT THE WORLD

カメラを持って東京と日本各地と世界を行くエディターのフォトログ

エッセイ

自ら越えてゆけ〜新成人だった私へ。

20数年前、自分に見えているほんの周囲数メートルが世界だと信じ込んで少し絶望していた私に、今、時をさかのぼったらなにが言えるだろうか、と思って書いてみます。 -- いま、希望に燃えているでしょうか、こんなものだと半ば諦めているでしょうか。 私たち…

「あとぜき」ってどんな意味? 方言とコミュニケーションの幸福な関係。

昨夜は、「熊本弁ネイティブの会」の忘年会でした。 熊本弁ネイティブの会とは、おもに首都圏在住の熊本出身者が集うFacebookグループ。 「なんで首都圏で会うと熊本ん出身どうしでん、標準語でしゃべっとだろか? こらつまらん。熊本んもんどうしだけん、お…

いま、ふたたび、口紅の魔法に出会う。

「美樹さんは大人っぽくなる瞬間があるの?」と真顔で尋ねられた。月に2回、ジャズとラテンの歌のレッスンを受けている先生に、だ。 大人の女性の恋心の機微を歌わなくてはならないシーンで、どうしても私は「ハキハキ、元気よく」歌っているらしい。もっと…

美容「道」は大人の女性の娯楽である。

大学を卒業するまで美容にまったく関心がなかった私は、女性誌の編集者という仕事で美容ページの担当をすることになり驚きの連続だった。 世の中にはこんなに多くのブランドがあり、それぞれのポリシーがあり、英知を結集したテクノロジーがあり、さらに日々…

「スタイルのある大人の女」という思い込みと勘違い。

「スタイル」という、便利な言葉がある。 自分のスタイル、大人のスタイル。男のスタイル、なんて表現もする。40代の女性でいうと、「大人の女のスタイル」というところだろうか。 だいたい、「自分のスタイルのある人はカッコいい」という文脈で使うことが…

アトリエという秘密基地にて。

あの時、ブランチで牡蠣のパスタを食べて白ワインを飲んでいなかったら、私は今夜、ここに来ていなかっただろう。 2009年。その人と知り合ったのはTwitterだ。私のパスタとワインの写真は友人にリツイートされ、見知らぬ女性をつかまえた。「おいしそう! 私…

Everyday life of Tokyo〜愛しきふつうの日々。

とある海外企業が展開をはじめたオウンドメディアから急な依頼を受けた。写真家として。写真家? いやいや、あくまでも私はエディターだ。たぶん、勘違いされたんだろう。それはまあ、いい。依頼は、東京での日々を写真で綴ってほしいというもの。 写真は最…

Interstate〜手放すということ。

昨日の音声ブログで「手放すということ」というテーマで話した。 note.mu 一時期はよく使っていたけれど、最近出番のないカメラを3台、手放すことにしたという話である。夏にも1台、友人に譲ったので、今年は計4台のカメラを手放すことになる。 「で、次は何…

世界を変える方法。

他人は決して変えられないから、自分を変えて世界を変えるしかない。 と、その人は言った。 そうだね、世界はままならぬことで満ちている。だから、時にとても苦しくてたまらなくなる。けれど、どんなことをしたって、決して人は変えられない。だからまたつ…

瞼というシャッターを切りながら。

「あ、ごめん、これ、前に一度言ったかもしれない」というと、「そうだっけ?」と彼はいう。 「昔はなんでも覚えていて、やな奴だと言われていたんだけど。だんだん、いろんなことを忘れるようになった。ま、それでいいのかなと思えるようになったのは、最近…