EDIT THE WORLD

カメラを持って東京と日本各地と世界を行くエディターのフォトログ

polcaでフレンドファンディングを募集中〜久しぶりに踊ってみましょうか。

f:id:honey0202:20170813204238p:plain

クラウドファンディング事業などをおこなうCAMPFIREから、フレンドファンディングアプリ「polca(ポルカ)」が8月10日にリリースされたというニュースを見て、さっそくアプリをダウンロードしました。

thebridge.jp

これまで、クラウドファンディングでは何度かお金を投資してきています。

たとえば、熊本震災で被災してしまったカフェの再建資金。また、おもしろい新商品のアイディアなどがあれば、積極的に(ほんの少額ですが)お金を出して、世界の新しいアイディアを応援し、楽しんできたものです。

でも、自分がクラウドファンディングの主体になるという考えをもったことはありませんでした。あくまでも私には「応援するため」のプラットフォームという意識だったのです。

新しく登場した「polca」は、審査もなければ、基本使用料も無料、個人が集めることができる資金は300円から10万円までと、まさにマイクロファンディング。しかも、広く資金を募るわけではなく、あくまでもそのリンクを知っている「フレンド」のみが応援することができて、そのフレンドの範囲はSNSには準拠しません。

潔い!

潔く、きっぱりしたものが好きな私はこの簡素さと哲学に共感し、使ってみたい! と思ったのですが、さて、自分が応援したい企画をどうやって探せばいいのか…そう、探す方法はないのでした。

ならば、自分でつくればいい! とひらめき、生まれて初めてのクラウドファンディングをおこなうことにしてみようと思い立ちました。

ちょうど、来る9月8日に、KH Coderという計量テキスト分析(テキストマイニング)の勉強のために京都に出向くことにしていました。これからの研究にテキストマイニングを取り入れたいと思ったからです。

作成は、あっけないほど簡単。タイトルと写真を入れるだけ。でも私は写真を入れ忘れて、なんとタイトルだけで募集を開始してしまいました。以下がその画面。

f:id:honey0202:20170813204246p:plain

支援は一口1000円。おかえしは、体験レポートと御礼のハガキにしてみました。12時間が経過した現在、6名のかたに支援していただいています(ありがとうございます!)。

今回はこのような使い方をしてみたけれど、たとえば「〇〇ちゃんの誕生日プレゼントのためにひとり500円ずつ集めるね!」など、ごく気軽な友達同士の集金というシチュエーションを想定しているようです。

ところでポルカと聞けば、思い出すのはその音楽。小学生か中学生の時に、運動会の入場曲だったりダンス曲だったという人も多いはずです。

ポルカ【polka】

ボヘミアの民族舞曲で,速い2拍子をとり,図のような特徴あるリズムをもつ。1800年ころにすでにこのリズムをとる舞曲が農民たちの音楽の中にみられるが,37年にポルカとしてプラハに紹介されるやいなや,急速にヨーロッパ中のサロンにひろまり,19世紀末まで盛んに作曲され,踊られた。ポルカの熱狂的な流行にともない,2拍子に3拍子を重ね合わせたリズムの変種も現れている。なお,ポルカの語源に定説はない。

皆でリズムに合わせて熱狂的に踊る。この音楽を思い浮かべてネーミングしたのだとしたら、実にセンスがいいなと思ったわけです。

久しぶりに、ポルカで踊ってみましょうか。

私の集めているフレンドファンディングは以下です。いっちょう、応援してやるか、と思ったかたはぜひひとくち、乗っていただければと思います。

polca.jp

 

8/13 21:43追記
支払いがmasterかVISAのカードでしかできないようですね。

f:id:honey0202:20170813214319p:plain

■音声ニュースアプリVoicyにて如月サラ名で「酒と女と幸せと」放送中! 火・木・土21時〜。アーカイブでいつでもお聴きになれます。

voicy.jp

幸せになるために〜私が会社を辞めた理由。

f:id:honey0202:20170802235942j:plain

7月末日付けで、22年間務めた会社を辞しました。

実はこの春から大学院に通っています。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)です。

最初の春学期、これでもかというほどの勉強量、ワークの量の洗礼を受け、「アスリート養成校」といわれる所以ががわかりました。

膨大な勉強量について行くために、まず、おつきあいをやめました。一切の食事会やパーティーなどの誘いに出かけなかったのです。

次に、大きな趣味のひとつであるワインを含め、一切の飲酒もやめました。お酒にまつわる文化も、味も、酔っていく過程も素晴らしいものだけれど、睡眠時間を削って削って勉強することが必要な環境では、酔っている時間は、残念ながらありませんでした。

極端だなあ、と思われるでしょうか。でも、人生に2年くらい、すべてを脇に置いて一心不乱に勉強してもいいかな、と思ったのです。

あ、そうそう、このブログの更新も止めていました。

それくらい、じゅうぶん大人になって、社会を経験してからの大学院は私にとって心踊る刺激的な場所でした。

慶應SDMとはどんな大学院か。何を勉強しているのか。そう聞かれても、うまく説明することはなかなか難しい。大学院のパンフレットの文言を借りると「システムエンジニアリングとデザイン思考の融合」とあります。

つまり、文理完全融合の学問分野です。世界でもまだこういった分野の学校は少ないらしく、MITのシステムデザイン・マネジメント研究科に倣っていると聞いています。

スタンフォードのd.school、東大のi.schoolなどが近いようだけれど、我がSDMはかなり理系要素が強いと感じます。

フランス文学を学び、女性ファッション/ライフスタイル誌の編集をしていた私には、この理系の勉強が最初はかなりつらかった。でも、だんだん慣れてくると、おもしろくなってきました。

今では、なぜ若い頃に理系の道を選ばなかったのだろう、とすら思っています。いや本気で。

本題に戻りましょう。

会社を辞めた話です。

私は慶應SDMでヒューマンラボに所属しています。人間および社会にかかわる研究をおこなう研究室です。

大学院に通いながら、私の関心領域である「well-being」(幸福)の研究を進めるにつれ、「結局、自分が幸福でないと誰も幸せにできない」というところにぐるっと戻ってきたのでした。

私の夢は「世の中のすべての女性を幸せにしたい!」というものです。雑誌業界に入ったときも同じように思って、ずっと心から楽しんで仕事に打ち込んできました。けれどある日、「果たして自分は今、幸せか?」と己に問うたところ、会社でだいぶ無理をしていることに気がついてしまったのです。

もう、ここでの私の役割は終えたのだろう、という気持ちが日に日に強くなり、自分の幸せのために退職を決意するに至ったというわけです。

自分の幸せのために。

一番大切なことを忘れていたのでした。

行き先を決めずに辞めることで、今後の生活に不安はないか? 仕事は、収入はどうする? などなどと、 自分の中の幾人もの小さな自分が問いかけてきますが「ま、なんとかなるでしょ」が勝り、今に至ります。

私の師事する、ヒューマンラボ主宰の前野隆司教授らの研究によると、幸せという状態を分析したところ次の4つの因子が見つかりました。

1.やってみよう!因子(自己実現と成長の因子)
2.ありがとう! 因子(つながりと感謝の因子)
3.なんとかなる! 因子(前向きと楽観の因子)
4.あなたらしく!因子(独立とマイペースの因子)


今の私は、「今までありがとう! でもこの業界を離れて好きなことをやってみよう! 何も決めてないけど、きっとなんとかなる! 私らしくいこう!」という状態で、つまり幸せなんですよね。

人生、なんとかならなかったことはないしな。

故郷の熊本で大学を卒業し、3年間もOLをやった後、東京に出てきたときに、吉祥寺の古い6畳のアパートでホームタウンシックに涙を流しながら「どうして私は親しい者も慣れた環境も何もかも投げ捨ててここにいるのだろう」と思っていたものでした。

希望していた出版社の職はなかなか見つからず、アルバイトを転々とする貧乏生活を送っていたときから、思えば遠くへ来たものだなあ…。

さて、毎日会社に行かなくなってどうするか。まずは研究に専念しつつ、お声がけいただいたらお仕事もさせていただき、会社員の間は制限のあった表現活動を好きなだけやり、まずは「自分を幸せにするため」に時間をたっぷり使おうと思っています。

故郷を遠く離れて、今からまた私もがまだすばい(がんばるよ=熊本弁)!

そういうわけで、少しつきあいは悪くなっちゃうけれど、いずれ私はまたパワーアップして戻ってきますので、友人のみなさま、許してね。

そして私を知っているすべてのみなさま、今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします!


■とはいえ形は必要なのでEDIT THE WORLD & CO.を立ち上げました。お仕事の依頼はこちらまで。編集者としての経験と大学院での研究をもとに、思いやビジネスを企画やイベント、新規事業などの「形にする」お手伝いをいたします。

www.edittheworld.jp

 ■芸能・文化活動を本名と切り分けて「如月サラ」という名でおこなっていくことになりました。50歳の女性(私)が本音を語るブログが好評です。週1回、週末に更新。

note.mu

 ■音声ニュースアプリVoicy様にパーソナリティとして採用いただき、番組を始めました。「酒と女と幸せと」というタイトルですが「女性」がテーマです(笑)。火・木・土の21時〜放送。アーカイブでいつでもお聴きになれます。最後に「今夜の1杯」というコーナーがありますので、PRしたいお酒のある生産者さん、インポーターさんからのご連絡、お待ちしております♡

voicy.jp


自ら越えてゆけ〜新成人だった私へ。

20数年前、自分に見えているほんの周囲数メートルが世界だと信じ込んで少し絶望していた私に、今、時をさかのぼったらなにが言えるだろうか、と思って書いてみます。

 --

いま、希望に燃えているでしょうか、こんなものだと半ば諦めているでしょうか。

私たちの社会はすべてが自由だといいながら、いっぽうでは社会的流動性が低いということが指摘されていますね※。

社会的流動性とは、ひとつの社会のなかで、職業や階級、場所の移動が可能かどうかということ。生まれ育った環境にかかわらず、望む職業に就き、望む場所に住めるか、ということです。

基本的に、日本の社会においてはこれは自由にできるとされています。しかし、実際はそうではないということは、理屈じゃなくても、肌感覚でわかっていると思う。

だって、あなたは、このまま親と親戚と地域社会の「女はこのままこの土地に住んで一生をつつがなく暮らしていくものだ」という無言の大きな圧力を、身体全部で受け止めて、とてもきゅうくつに思っているよね。

先日は、「高卒と大卒の学歴分断線」という記事も話題になりました。そこには自分だけの考えや努力では越えられない分断があるという分析で、大きな反響をよんだのです。

でも、あなたはまず、両親が大学を出ていなかったにもかかわらず、彼らの応援もあって、努力をして進学しましたね。それは、あなたの乗り越えてきたひとつめの壁だったのかもしれない。

ただ、自宅から通える場所、という制限がなされて、他県や東京の大学を受験することは許されなかった。それは、その時は仕方ないことだったのだと思う。

これから先、もっと勉強したいとか、こんな仕事をしてみたいとか、ほかの土地に住んでみたいと思うときがきっとくると思う。いや、きてほしい。思考する力までも、環境に奪われてはいないでしょう?

社会がそうだからと言って、あなたが同じように行動する必要はない。慣習がなんだ、統計がなんだ、傾向がなんだ。あなたには、あなただけの場所を見つけにいくために、そんなものを自ら越えてゆく勇気をもってほしい。

ほんの小さな面積でしかないかもしれないけれど、確かに自分の足で立てる場所を見つけるために、ずっと考え、行動し続けてほしいのです。

そのために、いつも思い出してもらいたいのは、知識は力になる、情報は武器になる、経験は糧になるということ。

そして、大人は意外と頼りになるのだ、ということ。

それでは、20数年後に会いましょう。
この場所で、待っています。今でも走り続けながら。

 

Corak,M. 2013. Income Inequality, Equality of Opportunity, and Intergenerational Mobility.
いわゆる「グレート・ギャツビー・カーブ」として知られる格差の拡大と固定化を示すグラフ。このグラフによると、米国、英国、フランスなどは社会的流動性(Social mobility)が低く、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、デンマークの北欧主要4か国などは高いとされる。日本も社会的流動性が低いほうに位置づけられている。グレート・ギャツビー・カーブについてもっと詳しく知りたいかたはこちらのグラフ(Wikipedia・英語)も参照してください。 

 

「あとぜき」ってどんな意味? 方言とコミュニケーションの幸福な関係。

 f:id:honey0202:20161224124314j:image

 

昨夜は、「熊本弁ネイティブの会」の忘年会でした。

熊本弁ネイティブの会とは、おもに首都圏在住の熊本出身者が集うFacebookグループ。

「なんで首都圏で会うと熊本ん出身どうしでん、標準語でしゃべっとだろか? こらつまらん。熊本んもんどうしだけん、おもさん熊本弁ばしゃべろうばい!」

(訳:なぜ首都圏で会うと、熊本出身者どうしでも標準語で話すのでしょうね?  おもしろくないことですね。熊本の者どうしなのですから、思いっきり熊本弁を話しましょうよ!)

ということで2012年から、有志のほんの思いつきで始まったのだそうです。私は発足からほどなくして、出身の先輩に誘われて参加するようになりました。

今年は熊本の震災もあり、この会で数度、首都圏での被災メーカーさんの物販と募金活動をおこない、故郷に少し貢献できた気がします。

この会、会話のみならず、Facebookグループの投稿でも熊本弁が必須。でも、変換がなかなか大変なんですよね…。

そんなネイティブが集っておおいに熊本弁で語り合う会。でも、長年、土地を離れていたりすると、なかなか言葉が出てこない人も多いものです。

興味深い研究結果があります。社会学者のホルムズによると、30歳から55歳までの年齢層の人は、その間、土地固有の言葉の使用頻度が少なくなるのだとか。

この年齢層は社会的活動に参加する機会が多く、社会的責任も大きいため、標準変種(standard variety=標準語に当たる概念)の使用がきわめて多くなる傾向にあるそうです。

その後の年齢層ではまた、ぐぐっと土地固有の言葉を使う頻度が高くなるという結果があるので、社会的活動がどれだけ行動に影響を与えているかわかりますね。

晩年ほど幸福度が高くなる傾向にあるという研究結果もありますので、上記のようなことも関係しているのかもしれません。

とはいえ、近年、急激に進んだ方言離れのいっぽう、最近では若年層が伝統方言に基づいた「新方言」を利用しているといい、人間環境学者の川村陽子氏は、それを「伝統方言の〈やぼったさ〉の中にむしろ個性を主張する機能を見い出しているといえる」と述べています。

「新方言」とは、若い人が今まで標準語になかった語彙を方言から取り入れて使う現象のことで、たとえば「違っていて」を「違くて」と言ったりするのはその例のひとつ(『日本語教育能力検定試験に合格するための社会言語学10』アルクより)。

どのような言葉を使うか、ということは、集団への帰属意識や連帯感、自己アイデンティティなどに関連すると考えられています。

熊本弁をしゃべりながら、私たちは、生まれ育った土地に所属しているという意識を確かにし、現代社会においてとかく薄くなりがちな連帯感を再確認しているのかもしれません。

ところで、記事の冒頭にかかげた写真に書かれている「あとぜき」は、熊本に生まれ、育ち、あるいは住んだことのある人なら誰しも理解できる言葉。

公共の場所や商店の出入り口などに書かれているケースが多く、もちろんしゃべり言葉としても使い、幼稚園児も知っています。

熊本人はこの言葉が熊本でしか通じないということを今でも知らず、私も東京に出てきたときに通じなくてびっくりしました。

本稿の読者のみなさまは、ググらずに、ぜひお近くの熊本人に「どういう意味?」と聞いてコミュニケーションを取ってみてくださることをおすすめします!

 

大人の女の「おばさん」論。

f:id:honey0202:20161221164800j:plain

 

「おばさんになりたくないよね」というけれど、「おばさん」って、なんだろう。『大辞林』で引いてみると、

 

他人である年配の女性を親しんでいう語

 

とある。これだけだと穏やかなのだけれど、 さらに、

 

若々しさが感じられないという意で、皮肉や自嘲の気持ちを込めても用いる。「――くさい格好」「もうすっかり――だ」

 

ともある。つまり、「おばさん」とは、皮肉ったり自嘲したりする時の呼び方なのだ。

 

誰もが年をとっていくので、自分や人のあり方を皮肉や自嘲を込めて表現したくはない。それでもおばさんと呼びたくなる時があるのは、なぜだろう。

それは、自分やその人に想像力がない時じゃないか、と考えている。

 

自分と人は違うのだ、ということに対して考えが及ばず無自覚な考えをもったり発言したりしてしまった時、私はきっと限りなく「おばさんくさい」のだと思う。

 

小さいときや若い頃は、世界が狭かった。ずっと同じ土地に住み、似たような境遇の人が集まる学校に行き、同世代の人たちと集っていた。想像力もその範囲で働かせればよかった。

 

大人になるにつれ、周囲には違う境遇で育った人や違う世代の人が増えていき、同じように暮らしていた同世代の友人達と自分のライフスタイルも大きく違ってくる。特に女性は、夫や子どものありなしでもかなり生活が変わってしまう。

 

目をもっと遠くに転じてみれば、世界にはまったく違う文化や価値観をもち、違う常識をもってさまざまな境遇で生きている人たちがいる。それはもう、想像を絶する世界に生きる人々の姿が、今日もニュースフィードに表示されている。

相手と自分は違うのだ、ということを前提にコミュニケーションができれば、なんと心地よいことだろう、と思う。


そこには皮肉も自嘲もいらない。

 

サン・テグジュペリの『星の王子さま』の中に、こういう一節がある。

 

On ne voit bien qu'avec le cœur.L'essentiel est invisible pour les yeux.ーこころで見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない。(訳:河野万里子)

 

キツネが王子さまに教えた「秘密」だ。有名な一節だけれど、この後にキツネはこう言っている。

 

きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ。(訳:河野万里子)

 

ほんの少し、想像力を働かせる時間を取ってコミュニケーションしてみると、きっと相手は私にとってかけがえのない存在になる。

 

そうできれば、私は大辞林がいうところの「他人である年配の女性を親しんでいう」おばさんになれるのではないか、とひそかに思っている。

 

--

 

さて、ブランド・コンサルタントの守山菜穂子さんと2016年限定で続けてきたサウンドマガジン+ブログの「Beautiful 40's」、いよいよ今月で最終回。今回は「おばさんといい女の違いとは?」というテーマでトークをしているので、ぜひお聴きください。


音声を聞く環境にない、というかたにはテキスト全文書き起こしのページもあるので、下記からぜひ。

photo: Miki IKeda

 

サウンドマガジンはこちらから。

note.mu

サウンドマガジンの全文書き起こしはこちらから。

note.mu

 

守山菜穂子さんのブログはこちらから。

naoko-moriyama.hatenablog.jp


Beautiful 40'sまとめページはこちらから。

naoko-moriyama.hatenablog.jp



◆女性向けweb「cafeglobe」でショートストーリー「東京一夜」を連載しています。

www.cafeglobe.com



私たちが次世代の女性たちの"スポンサー"になるという考え方に納得〜WEF TOKYO 2016イベントレポート。

f:id:honey0202:20161214230708j:plain

 

Women Empowerment Forum TOKYO 2016(主催:株式会社リンクス、株式会社メディアジーン/ 共催:ALL LADIES LEAGUE/ 協力:株式会社インフォバーン)というイベントにお誘いいただき、出かけてきました。

 

場所は虎ノ門のアンダーズ東京 Tokyoスタジオ。

 

これは、外務省の国際女性会議「WAW! 2016」(World Assembly for Women)の公式サイドイベントのひとつ。さまざまな分野で活躍する女性同士でイノベーションを起こしていくためのプラットフォームをつくり、醸成していくことを目的としてひらかれました。

 

また、世界最大の女性団体であるALL LADIES LEAGUE(本部はニューデリー)の東京バージョンとしての開催でもあります。

 

参加したのは、「既成概念にとらわれず、新しい価値観を生み出す」女性リーダー100名とのこと。

 

参加者名簿をいただくと、メーカー、サービス、メディア、政治など、さまざまな分野で活動する女性たちがたくさん! すごいメンバーばかりです。

 

そんななかに混じらせていただいたことは光栄ですが、なんだかちょっと気後れしちゃう私…。

 

コンセプトのなかに「いま会っておくべき100人の女性たち」というものがありましたが、これがしっくりきました。

 

「しなやかに美しく社会を変えるために女性ができること」について各自が考えたことを書いて貼っていく"チャレンジボード"や(ちなみに私は「対話」と書きました)、ネットワーキングディナーなどで楽しく過ごしました。

 

なかでもおもしろかったのが、各テーブルで30分、ディスカッションしてその結果を発表するラウンド・テーブル・ディスカッション。

 

私のテーブルのテーマは「メンタリング・コーチング(次の女性リーダーをいかに育てるか)」というもの。

 

f:id:honey0202:20161214231240j:plain

 

ファシリテーターをマイクロソフトの伊藤かつらさんにつとめていただき、さまざまな意見を交わしました。

 

(ちなみに私のテーブルには、ロフトワークの林千晶さんやアドビの中西りささんといったメンバーもいました)

 

立場の違う人さまざまなメンバーの意見はとてもおもしろく、発見に満ちていた。各テーブルに男性が必ず2名入っていたのも、ディスカッションにとても良い効果があったように思います。

 

ハッとしたのが、「私たちが他の(もっと若い)女性たちの"スポンサー"になるといいのでは」というアイディア。

 

相談相手になるのでもいい、助言をするのでもいい。なにかのチャンスを与えられるようなことがあれば積極的にそうする。意識的に、次世代の女性たちが活躍する場を醸成していく。そういうことができる立場と年齢になったのではないか。

 

これは、改めて言葉にしてもらって大発見でした。

 

f:id:honey0202:20161214231347j:plain

 

男女雇用機会均等法第一世代のかたもいらっしゃったこのイベント。

 

未だにアメリカでヒラリー・クリントンのようなパワーウーマンですら「ガラスの天井は打ち破れなかった」と言う時代ですが、先に少しがんばってきた女性たちが、次の世代の女性を応援する、というのはとても良い循環を生む、と感じました。

 

(もちろん、理解ある男性にそうしていただくのも大賛成ですよ♪)

 

ともすればピリッと固い雰囲気が漂いがちなはたらく女性を集めたイベントですが、ゆるゆるとリラックスした雰囲気が終始漂っていたのがとてもうれしかった。

 

肩の力を入れなくても女性同士で話し合えるほど我々は熟成してきたのかも、と、ちょっと自画自賛してしまいました。

 

f:id:honey0202:20161214231418j:plain

 

ひとつ残念だったのが、「幸せに生きるには/幸せに仕事をするには」というテーマがなかったこと。

 

来年から大学院で幸福学を学ぶ私としては、はたらくということも含め、幸せに生きていくには、というテーマも掲げていただけるとうれしいなと思っています。

 

なにしろ、人生の大テーマですから。最終的には幸せになることを目的にしないと、社会や世界は変えていけないと思うんです。よろしければ、トークセッションもさせていただきます! と言っておこう(笑)

f:id:honey0202:20161214231446j:plain

 

最後に、ニューデリーより、ALL LADIES LEAGUEのグローバル・チェアパーソンであるDr.Harbeen AroraからSkype経由でパワフルなメッセージが届き、閉幕となりました。

 

今年が初回だというこのイベント。来年以降もぜひ、続けていっていただけるといいなあ。

 

www.mediagene.co.jp

北欧の人が幸せなのはなぜ? それは「人生を主体的に生きられる」から。

f:id:honey0202:20161204093331j:plain

 

『限りなく完璧に近い人々〜なぜ北欧の暮らしは世界一幸せなのか?』という本を書いたジャーナリストのマイケル・ブースさんのトークショーに出かけてきました。

タイトルは、「世界一幸せ? 北欧社会のリアルを読み解く」。版元のKADOKAWA、マイケルさんが連載する朝日新聞GLOBE、フィンランド大使館との共催。

来年から大学院に行って幸福とはなんぞやということを研究しようとしているので、各種調査で幸福度が軒並み高いという結果が出る北欧の国々には興味津々。

でも恥ずかしながら、北欧5か国の国名すらさっと言えないくらい、これまで知識はなかったのです。

マリメッコやH&M、IKEAやNokia、映画にもなったレストラン「ノーマ」といったブランドネーム、北欧のシンプルで素敵なライフスタイル…というイメージのみが頭にふわふわあっただけ。

f:id:honey0202:20161204093355j:plain

 

果たして北欧の国々は、実に教育と社会保障の行き届いたところなのでした。多くは教育と医療が無料で提供され、失業手当も手厚く老後の心配も少ない。

しかも男女平等で、フィンランド大使のお話によると、外務省で働く人の実に75%は女性。さらに、世界に散らばる大使の46%が女性。これ、クオータ制みたいに割り当て目標を定めた結果というわけではないというところがすごいですね。

(ノルウェーはクオータ制で成果を上げているそうです)。

クオータ制とか、フランスの「パリテ」という概念は興味深いので、いつかまた書いてみようかと思いますが、興味のあるかたは検索してみてくださいまし。

ちなみに、2012年、国連が初めておこなった幸福度調査によると、デンマークは幸福度1位。フィンランドは2位、ノルウェーは3位、スウェーデンは7位(ちなみに日本は43位)。

※国連のレポートのPDFはこちらからダウンロード可能。

Sustainable Development Solutions Network | World Happiness Report 2013

ただし、社会保障が厚いがゆえに所得税は50%前後と高いし、高齢化、格差、犯罪、地方衰退など、やはり日本と同じような問題を抱えている国々でもあるのです。

でもなぜ彼らは幸せだと感じているのか? それは「なりたい自分になれるように人生をコントロールできる」からじゃないかとマイケルさんは言います。自分の人生の主導権を握ることができるから、と。

北欧は、ロンドン・スクール・オブ・エコノミックスの研究によれば、社会的流動性(ひとつの社会のなかで、職業や階級、場所の移動が可能かどうか)において、主要4か国が世界1〜4位を占めているそう。

その意味で、アメリカよりもずっと、なりたい自分になる自由ややりたいことをやる自由がある、といいます。上記調査でアメリカははるか下位に位置していますから。

これに欠かせないのが学校教育。経済格差が小さいこと、福祉のセーフティーネットが充実していることと同じように重要だ、というマイケルさんの話は本を読んでいただくとしましょう。

それにしても、どうやったらこんな北欧の国々のように幸せに暮らしていけるのだろう…と、電車に揺られて帰りながら考えてみたのですが、福祉や教育の充実、というのがひとつの解なのならば、所得税をもう少し支払ってもいいな、という結論に達しました。

それで老後も安心して暮らせるのならば、いいよね。

ちなみに、この本を書いたマイケル・ブースさんは、皮肉とユーモアたっぷりの『英国一家、日本を食べる』(原書は2010年発行の"Sushi & Beyond")の著者。NHKでアニメ化もされたので、記憶のある方もいらっしゃるかもしれません。

その"Sushi & Beyond"のアニメが、今年、農林水産省のYouTubeチャンネルで外国人向けに作成、公開されているので貼り付けておきますね。

今、マイケルさんは『英国一家、日本を食べる』の続編を書いているそうですよ。

youtu.be

 

今回、トークのテーマになった『限りなく完璧に近い人々〜なぜ北欧の暮らしは世界一幸せなのか?』もマイケルさんのユニークでウィットに富んだ語り口で、とても楽しく読める北欧論になっているので、興味の湧いたかたはぜひ読んでみてはいかがでしょう。






マリメッコ展にも行かなくちゃ!

www.bunkamura.co.jp